鴉鳥人の名家出身だが役立たず扱いされ、菓子店を細々と営むトア。ある日幼い弟が不良王子リカルドを客として招いたことがきっかけで交流が始まるが、粗野に見えて実は優しいリカルドに次第に惹かれていき…？

先代当主の子ながら使用人として虐げられていたイリスは、動物を操れる秘密の能力が縁で近衛騎士アーネヴァルトと出逢い、王城で神獣の獅子の子達のお世話係となる。夢のように優しくされ彼への愛情が芽生えるが…？

強制的に異能を授けられた過去を持つ黒染衆の頭領補佐役の律は、ある日、暴走状態に陥ったところを因縁の神代家の末子・燦に救われる。次第に心を通わす二人だったが、神代家から魔の手が迫っており――？

神官たちの力で異世界召喚された翔矢は呪われた魔剣に囚われた皇子を鎮める『鞘』だと言われてしまう！　さらには皇子の側近に魔獣がいる牢屋に放り込まれてしまい・・・！？

王族の専任護衛役ヨセフは、暫定統治団の副長官という大役を終えて帰還した元将軍副官ディルクと再会を果たした。だが互いの知らない二年の月日は、ヨセフとディルクを変えており…？

侯爵家当主で鬼人のロイの伴侶となった渡り人のリン。王宮軟禁事件の波紋で周辺貴族の間では王位争いが勃発し、何やらキナ臭い。一方、ロイは渡り人を使って王族が何かを企んでいたらしいという情報を掴み…？

幼なじみの秀真に告白して玉砕した摂は、ある日自分のいた世界とは似て非なる世界に転移してしまう。名和家と縁のある神様に願って摂をずっと待っていたという秀真は、あの夏のことを語り出し…？

海軍士官でありながら、かなづちのライハは、とある大海賊を捕まえるため目撃情報のある漁村に向かう。だがそこにはボロ小屋に住む漁師レオしか見当たらない。レオの家に居候することになるライハだが…？

オメガの診断を受けたテオは、何者かの魔法で片想い相手のアルベルトと両思いに。だが彼は魔法で心を操られたことに怒り、絶縁状態となった。その後不遇の人生を送ったテオは十数年後、アルベルトと再会を果たし？