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角川ルビー小説大賞|KADOKAWA RUBY NOVEL AWARD角川ルビー小説大賞|KADOKAWA RUBY NOVEL AWARD

毎年輝く才能を発掘しているルビー小説大賞も今年で22回目。今年も魅力溢れる多数の作品をご応募いただきました。厳正なる審査の結果、見事2名の受賞者が決定しましたので、ご報告致します。

結果発表


  • 該当者なし

  • 『運命と偽りの花嫁』 『運命と偽りの花嫁』

    『運命と偽りの花嫁』

    水川綺夜子

  • 該当者なし

  • 『白の九尾は孤月に恋う』 『白の九尾は孤月に恋う』

    『白の九尾は孤月に恋う』

    ミヤサトイツキ

受賞作品


  • 『運命と偽りの花嫁』

    『運命と偽りの花嫁』

    水川綺夜子

    ストーリー

    北国の王子・アムリタは美貌と聡明な頭脳からアルファだと期待されていたが、成長して後、オメガだと判明する。オメガは奴隷同然の身分。アムリタは暴君の父王により地下牢に幽閉される。一方、豊かな砂漠国では、アルファの若き王・イルの妃となるオメガの捜索が行われていた。宣託によって妃が北国にいることがわかり、アムリタのいる王国を訪れたイルは、一目でアムリタこそが運命の相手だと理解する。囚われたアムリタを救い出し、国へと連れ帰るが、アムリタは密かに父王から非情な命令を受けており…?

    受賞者コメント

    はじめまして、水川綺夜子と申します。この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。これからも創作を楽しみつつ、読者の方に気に入っていただける作品づくりができるよう、気を引き締めて頑張ります。選考に携わってくださった方、また家族や友人にも、心から御礼申し上げます。ありがとうございました!

    編集部講評

    非情な運命に翻弄されるオメガが、攻めキャラに救い出され幸せになる。ドラマティックな展開と、複雑な世界観を描き切る筆力が編集部で高く評価され「優秀賞」の受賞となりました。一方で、テーマの設定について、再考の余地があったのではと感じました。悲惨な主人公の境遇を描くことによって、たしかにキャラクターが内に抱く葛藤や、頑なな主人公を攻めキャラが解きほぐしていく、心の交流を演出する効果がありましたが、果たして読者にとって寄り添える主人公像であったのか。物語を通して描きたいことと、どのような読書体験を提供するのかという、読者への「見え方」を意識することを心がけていただければと思います。今後の活躍に期待しております。

  • 『白の九尾は孤月に恋う』

    『白の九尾は孤月に恋う』

    ミヤサトイツキ

    ストーリー

    九尾狐の妖力を受け継ぎ、かつて皇帝を毒殺したとされる九尾の一族。それゆえ迫害を受けている九尾の紫春は、狐の耳と九つの尻尾を薬で隠し、薬師として暮らしていた。ある日、紫春はとある青年の料理に毒が盛られていることに気づき、青年の命を救う。しかし、何故毒に気づいたかの問答の間に、薬の効力が切れ、青年と側近の前で九尾の姿に戻ってしまう。しかし青年は、命の恩人には変わりない、と紫春に深く感謝し、いきなり紫春に求婚してきた。青年は李貴といい、なんと第二皇子だというが…!?

    受賞者コメント

    この度は読者賞という素晴らしい賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。選考に携わってくださった方々、今まで応援してくださったすべての方々に厚く感謝申し上げます。今はまだ信じられない思いでいっぱいなのですが、皆様の心を少しでも動かせるような、よりよい作品をお届けできるよう精進して参ります。

    編集部講評

    本作は、迫害される一族の青年が皇子に溺愛されるロマンチックな恋模様と、一族の能力や宮中の権力闘争を巡るドラマティックな展開が読者審査員から高く評価され、圧倒的な得票で「読者賞」を受賞しました。
    読み手が面映ゆくなるほど一途な攻キャラと主人公の掛け合いがレーベルカラーにマッチしている点は編集部からもとても高評価でしたが、一方で求愛が唐突に感じたり、キャラの感情が掴みにくく感じられた部分がありました。より丁寧に相手側の心理描写も描くよう心掛けていただければと思います。今後の活躍に期待しております。

編集部総評

第22回角川ルビー小説大賞にご応募くださった投稿者の皆様、ありがとうございました。

昨年はコロナ禍の状況にあった影響か、例年より多くの作品がルビー小説大賞に寄せられました。作品の水準もそれに比例してレベルの高いものが多く、選考段階で残す作品を選ぶのがとても苦渋の思いでした。作品の傾向的にはBL小説ジャンルの流行やルビー文庫の傾向を踏まえたものが多く、戦略的にレーベル研究をされる投稿者が増えてきたように感じ、編集者としては嬉しく感じます。水準の上がってきた作品の中で、より読者のツボをつくのはどういう部分なのか、自分の武器は何なのか、いろんな作品と比較研究することでさらにレベルアップを図っていただけたらと思います。

その中で、最終選考に残った5作品は、ファンタジー小説として非常にエンターテインメント性が高く、描きたい設定の中にきちんと主人公の成長や、恋愛成就のカタルシスが描かれている、読み応えのある作品ばかりでした。自分の描きたいものがあるのは大事なことですが、その中に読者が読みたいものはあるのか、恋愛はきちんと描かれているのか、今一度自分に問いかけてみてください。

次回のご応募を編集部一同、心よりお待ちしております。

B評価

『踊り子は愛の欠片の夢を見る』    橘華印
『庭師は薔薇に愛される』    藤枝 あとり
『追憶の魔導師』    沙汰野乃子

C評価

『狐のルナールと三つの試練』    森野稀子
『神官さまの秘密の花嫁』    七都あきら
『リーマン、転生して大奥の側室になる!』    羽田伊織
『真面目な御曹司をBL小説で教育しました』    月読煌
『初恋はハニースイート』    MIZUKI
『僕の花、俺の支配者さん』    木本のばら
『召喚神子は帰りたい』    桃瀬わさび
『お客様は神様です!』    ゆずまめ
『結んでひらいて』    瀬谷柊
『第二商盛ビル5階 占いビストロ・シュミネへようこそ』    奈々川わかな
『孤独な竜はとこしえの緑に守られる』    葉咲透織
『御曹司はオカルトかぶれ』    里上凧
『龍太子は春に寵愛を貫く』    七角 計

D評価

『あやかし先生の初恋物語』    水鳥ざくろ
『ドラマの最終回がどうしても見たいので、俺は絶対に天寿を全うします!』    神雛ジュン
『BLゲームの世界に転生したノンケは全年齢向けな人生が送りたい』    藤マスキ
『憧れの先生は昔の初恋の人で、驚きはしないけど泣きそうです。』    秋月悠梨
『実力派俳優の秘匿ベビー シッターは本当のママになる!?』    御子柴くれは
『妖精の園と黒髪の王子』    葉月真由美
『春隣の男』    瀬谷柊
『太陽と月の宝石談義』    渋井ぐらす
『x線上のy』    岡本六木
『星と花火』    甘夏 青夏
『甘い香りに誘われて』    蒼井ラム
『じりじり、焦がれる』    菅原千明
『青偉とテンチ 花狩人・花変化の場合』    上山徹子
『獅子王の花婿』    吉行
『夢見子は海王の愛に溺れる』    桜夜零
『天使は蠱惑的に踊る』    三日月琥珀
『想い人』    佐藤なゆた
『笑う門には恋来たれ』    春日すもも
『サンデー』    小日向桜釆奈
『疾走するブタは恋をしている』    渚理恵
『いま、ここにいる しあわせ』    桑原在美
『スネークワンダーランド』    五月眞
『付守のオメス』    野良雪人
『運命の赤と青』    子安伊織
『君の夢を私と共有してください』    渦巻結弦
『月見酒』    時の砂
『On the Beach』    KEI
『垂れ目な彼と少しМっ気のある彼』    花多くり子
『愛染いわく』    KUMANOMORI
『いつかこの恋が終わるまで』    ヤマダ
『約束を叶えるまで』    ゆうい
『真っ白なファルセット』    木嶋湊
『紅椿の鬼』    深海由
『月の光と薔薇の恋』    ゆみ
『Subliminal Gravity』    あみの遠
『江戸の風物詩』    木森朝日
『暝色─異類婚姻艶譚』    茶々丸摩利子
『青春の下り坂を君と転がる』    君嶋復活祭
『チョコレートはミルクに溶ける』    MIZUKI
『僕とジョシュアの物語』    紫紺リョウ
『二十歳のクリスマス』    rokumonsen
『あの日、』    冬道 行方
『メビウスの記憶』    池津瑠華
『前途洋々天気雨』    聖愛暖李
『カナリアは愛を謳う』    あんじょういふ
『紙のお導き~痛みは神からの祝福なのです~』    つくも
『三日夜の月をキミと共に』    たいらごう
『idiots lion』    星野華子
『泉井君の悩み事』    裏原有
『怪獣都市のマーダラーズ』    津島修嗣
『君の夢を私と共有してください』    渦巻結弦
『GFH!』    葵井すな
『秘密のアムール・ショコラ』    はやしひとみ
『夕暮れはパレットと共に』    桃川時雨
『魔王の花嫁』    鬼塚ベジータ
『フレイム』    十束千鶴
『イエロートルマリンのミリーヌ』    じゅき
『いつまでも、君と』    吉沢 月見
『プラセボ・エフェクト -偽薬効果ー』    千宙寿海加
『夢幻抱擁』    あおい ゆや
『菜の花は五分咲き』    白妙スイ
『二〇二一年三月の邪推』    村岸健太
『忘れられた王子は剣闘士奴隷に愛を乞う』    空月瞭明
『あるストーカーの黙示録』    璃空
『運命の初恋』    瑞弓 リオ
『ランプの魔神史上最大の難問 なお、魔法は殆ど無効となっております』    まるる
『ぜんぶウソで、ぜんぶ本当。』    秋月沙羅
『君は桜のほころぶが如く』    リュウ ウ ヨウ
『創造王にはなりたくない』    糸こんにゃく
『夢郭嫁入り雨日和』    屈み前
『翠雨の森に、探しに来てよ』    月島ほのか
『グラデュエーション・サーガ』    古椎まゆか
『王子は占いで愛人を決めた』    璃空
『猫とアラサーのぼく。』    rokumonsen
『剣士は美しい白翼を穢せない』    純玲衣華
『初恋色シロップ』    柚木 すばる
『無様に泣き崩れる弟はお兄ちゃんが好き』    早瀬紡希
『初恋はスカートの中』    大野みみこ
『ハスキーボイスに捕らわれて』    柳りと
『ファニーズ・エンタテインメント』    結朝彦
『Flying Friday』    棚町まちか
『花や今宵の主ならまし』    一切 くう
『生意気な後輩が脅してくるからやめてほしい』    椎葉
『クローゼット』    大路かずな
『触れてもいいですか』    実果子
『オメガ従者は伯爵の手を取る』    なつづきりよ
『はちゃめちゃな世界で君と。』    遠藤さや
『雇い雇われ、のち、愛になり』    なのめ
『傲慢な王は絶滅危惧種のΩを愛してる』    東院さち
『時空を超えて、愛しいオメガに白薔薇を』    花房ジュリー
『Ωの神様――異界のΩは幸せを掴むか?』    璃空
『ティアーズ・ドロップス』    紫崎優希
『猫にキスキスキス』    小室明美
『花屋の神様』    葉月和香
『優しいお家』    つつみさより
『映画を撮ってる場合じゃない』    海鳴ケイト
『忘却に照らす』    甜御
『月に香りがあるならば』    白妙スイ
『私を忘れないで』    瀬々らぎ 凛
『クラーケンは泡にならない』    藤村 タウタ
『百合の医師は軍獣の手で花開く』    糸文かろ
『杉本君について』    相川葉月
『不離星々、華と虎』    あまね

E評価

『僕たちの関係』    KEI
『コロナウイルスの終息の願い』 高尾 真司
『bjyx物語』    ねね
『もう友情なんて嫌だから』    里海金以
『Horizon』    神音和夏
『疾走少女』    藤野 真
『1975年のゆかと僕』    原のぞみ



過去の小説大賞情報